民俗学って??

民俗学


(お祭りの賑わい)

 民俗学とは、文字資料だけには現れることのない各地で伝えられてきた慣習や信仰、言葉といったものから、生活様式や、地域の特徴、それぞれの時代やその背景、そして生活文化の移り変わりを研究し明らかにする学問です。
 しかし民俗学は、ただ昔を知るということだけではなく、そこから続く現代を知ることを目的としている学問でもあります。そのため、実際に村を訪ね、話を聞き、様々な体験をするフィールドワークを重視しています。

民俗学の手法


(酒蔵の神様)

 民俗学の手法としては、特にその対象となる人々への聞き書きというインタビューを中心に調査を行い、そこからえられた資料を研究材料として議論を展開するという特徴があります。

 そうした聞き書きのデータには時として事実とのズレが生じることがあります。そうした時、民俗学ではそれを誤解や間違いだけで片付けず、今そこで暮らす人の解釈のフィルターを通したものとしてとらえ、価値観や思想といった文書などからは読み取れないことにもをも明らかにしていきます。そこが歴史的事実を扱う歴史学との差でもあります。 


(参考:図解雑学 こんなにおもしろい民俗学)

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